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2022年2月

フョードル・ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(第三部)の詳しいあらすじ

 『カラマーゾフの兄弟』の第三部は、ゾシマ長老の死により悲しみに打ちひしがれたアレクセイと、グルーシェニカを手に入れるために奔走するドミートリイを中心に進行します。 物語は、フョードルが何者かに殺されるという急展開を迎え、推理小説の様相を呈しながら加速していきます。第二部までの難解さは、ここへきてやや鳴りをひそめ、それまで苦労して読んできたことが嘘のように、ページをめくる手が止まらなくなるような感 […]

太宰治『饗応夫人』の登場人物、あらすじ、感想

 『饗応夫人』は、1948年(昭和23年)に発表された太宰治の短編小説で、心身をすり減らしてまでお客をもてなさずにはいられない一人の戦争未亡人の姿が、家に住み込む女中の視点で描かれた作品です。 このページでは、『饗応夫人』の登場人物、あらすじ、感想を紹介します。 リンク ※ネタバレ内容を含みます。 『饗応夫人』の登場人物 奥さま福島県の豪農の生まれ。本郷の大学の先生であった夫と世間を知らずにのんび […]

フョードル・ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(第二部)の詳しいあらすじ

 『カラマーゾフの兄弟』の第二部は、さまざまな人物のもとを訪れるアレクセイの一日を中心に物語が進行します。この作品の核とも言うべき箇所で、特にイワンの語る「大審問官」と、ゾシマ長老が息を引き取る間際の説法は、ドストエフスキーの神に対する考え方の揺らぎがそのまま表現されていると言っても過言ではないでしょう。 この作品中最も読むのに苦労する箇所ですが、ここをしっかり読み込むほど、第三部から急加速する物 […]