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谷崎潤一郎

谷崎潤一郎『痴人の愛』ってどんな話?作品の内容を詳しく解説

 1924年から1925年にかけて発表された谷崎潤一郎の長編、『痴人の愛』を紹介します。真面目なサラリーマンであった「私」(河合譲二)は、十五歳の女給だったナオミを引き取り、自分の理想の女に育てようとします。しかしナオミの淫蕩な本性が徐々に姿を現すにつれ、「私」はナオミの性的な魅力に支配されていきます。発表当時、このような奔放な女性(あるいはその生き方)をさす、「ナオミズム」という流行語が生みださ […]

谷崎潤一郎『痴人の愛』詳しいネタバレあらすじ

『痴人の愛』トップ 一  私は八年前に浅草の雷門の近くのカフエエ・ダイヤモンドで給仕をしていた妻に出会いました。その時妻は十五で、私は二十八でした。名前は奈緒美といいました。「ナオミ」という西洋人のような名前の響きが私の気をひきました。彼女の美しい顔立ちも西洋人のようでした。  私は電気会社の技師をしていました。芝口の下宿から大手町の会社に通っていて、月給百五十円をもらっていました。私はナオミを預 […]