オノレ・ド・バルザック『ゴリオ爺さん』の詳しい登場人物紹介

オノレ・ド・バルザック作『ゴリオ爺さん』(Le Père Goriot)の登場人物を詳しく紹介するページです。ネタバレ内容を含みますので、ストーリー確認用としてお使いください。


ゴリオ爺さん (上) (岩波文庫)

※簡単な登場人物紹介はこちら

ウージェーヌ・ド・ラスティニャック
フランス西部のアングレームからパリに法律を勉強しにきた、色白の黒髪で青い目をもつ美青年。ヴォケー館の住人。葡萄畑から得られる収益のみで切り詰めた生活を送る家族から年千二百フランの仕送りを受けている。家族の倹約ぶりを見るにつれ、出世欲を掻き立てられ、叔母のマルシアック夫人に頼み、社交界の花形であるボーセアン子爵夫人の舞踏会に招待される。
当初は社交界の作法がわからず、同じヴォケー館の住人のゴリオの長女アナスタジーの家からは出入り禁止を食らうが、母親や妹に無心した金を使い、徐々に社交界に入り込んでいく。
ボーセアン夫人の計らいにより、ゴリオの次女デルフィーヌに紹介されると、金銭的に窮地に陥っている彼女の百フランを賭博で七千フランまで増やし、気に入られることに成功する。しかしそのうちに彼女から恋心を弄ばれ、賭博に手を出すようになる。
デルフィーヌとの関係が上手くいかなくなると、タイユフェーユ家の長男を殺し、多額の持参金を持つことになるであろうその妹のヴィクトリーヌと結婚し、持参金を山分けしようというヴォートランの恐ろしい計画に惹かれ、ヴィクトリーヌを誘惑し始める。しかしデルフィーヌに冷たくされたのが自分の早とちりであったことを知ると、良心を刺激され、タイユフェーユの息子に身の危険を知らせに行こうとする。それをヴォートランに見破られて薬を盛られ、眠っているうちにタイユフェーユの息子は殺されてしまう。
デルフィーヌと親しくしていたことで、ゴリオからは好意を持たれており、新しいアパルトマンの一室を買ってもらい、その部屋に引っ越しをすることを決める。そして大舞踏会の招待をボーセアン夫人から受け、同伴することになったデルフィーヌの愛人になることに成功する。しかし、自分のために家を買ったゴリオの財産がなくなったことで、親に金を無心しに来たアナスタジーとデルフィーヌの間に争いが始まると、ゴリオ宛の手形を作り、援助を申し込む。
娘たちの争いによって絶望したゴリオが卒中の兆候を見せ、死期が迫っていることをデルフィーヌに知らせるが、パリ中の紳士淑女が集まるボーセアン夫人の大舞踏会に彼女が行きたがったため、しぶしぶ同行する。
舞踏会が終わると、ビアンションと共にゴリオの看病を献身的に行い、娘が会いに来ず絶望するゴリオのために、アナスタジーとデルフィーヌを呼び出そうと奔走する。しかし結局二人の娘をゴリオの意識のあるうちに会わすことができず、ゴリオは息を引き取る。二人の娘が葬儀代を出さなかったため、自分のなけなしの金で貧相な葬儀を挙げ、埋葬がすむと涙を流し、墓地の高みからパリの街を見下ろして「さあ今度は、おれとお前の勝負だ!」と叫び、デルフィーヌの屋敷に晩餐を取りに出かける。

ゴリオ爺さん(ジャン・ジョアシャン・ゴリオ)
西洋素麺やマカロニや澱粉の製造業者上がりの六十九歳。一七八九年のフランス革命で死んだ主人の家を買い取り、飢饉のときに買った値段の十倍で小麦粉を売って財産を作った。結婚後七年で妻を失い、愛情の全てを二人の娘のアナスタジーとデルフィーヌに向けるようになる。結婚した娘たちが自分の商売を嫌がり、客扱いすらされなくなったため、絶望して製麺業を引退し、ヴォケー館に移り住んでくる。最初はヴォケー館の二階に住み、気前よく下宿料を払い、週に一、二度は外で食事を取っていたが、そのうちに下宿料の安い上層階の部屋に移り、冬の間も火を起こさないほど倹約し始める。今ではヴォケー館の四階に住む最古参となり、皆から嘲笑されている。
時々部屋を訪れて来る二人の娘を溺愛し、惜しみなく援助していたが、その娘たちのことを囲い女だと思い込んだ下宿の人々に、変態的な趣味を持つ道楽者だという噂を立てられる。資産が尽きてくると、自分の持ち物を高利貸しに持ち込み、娘たちのための資金を得るようになる。
娘の小間使いを買収し、情報を伝えてもらうように頼み、娘たちが出かけたという情報を得ると、その姿を見るためにシャンゼリゼ通りに出かける。
ボーセアン夫人の舞踏会にいたアナスタジーの美しさをウージェーヌが褒めたたえると、彼のことを信頼するようになり、デルフィーヌの出席する舞踏会に同席させ、娘の様子を教えてほしいと頼む。
ウージェーヌが賭博で得た金でデルフィーヌの窮地を救うと、デルフィーヌの家の近くのアパルトマンに彼を住まわせ、自分もその隣室に住み、ウージェーヌがデルフィーヌに会いに出かけに行く音を聞いて娘との繋がりを感じようとする。
アナスタジーが夫に全財産を握られ、デルフィーヌの夫が破産して妻を詐欺行為に加担させようとしたことを知り、娘の夫たちに激しい怒りを覚える。娘を援助する金がなくなり、絶望にくれるが、ウージェーヌが援助を申し出たため、窮地を脱する。しかしこの時の興奮が原因となり、卒中の兆候が表れ、さらに金を必要としたアナスタジーに連れ出され、食器を売って終身年金証書を担保に入れて金を捻出させられたために容態を悪くする。
大舞踏会を終えた娘たちが病身の自分を訪ねてくることを期待していたが、アナスタジーが夫と交渉のため来ることができず、デルフィーヌは朝まで舞踏会にいたために取り次ぐこともできなかったことを聞くと、娘たちに裏切られたことを知って絶望する。
娘たちに会えないまま息を引き取り、残された金もなかったため、ウージェーヌが金のかからない葬儀を行ない、貧民用の棺に入れられて埋葬される。

ヴォートラン
黒い毛のかつらをかぶり、頰髯を染めている商人上がりの四十歳ほどの男。ヴォケー館の三階に住む。隆々とした筋肉を持つ。物知りで、上部は親切で陽気で、他の住人によく金を貸してやるが、どこか胡散臭く、社会に恨みを持っているよう。ヴォケー夫人と仲が良い。朝食の後外出し、夜中に帰ってくる。二十一歳の時に決闘でつけられた傷が残っている。
パリの小市民のふりをしてヴォケー館に住んでいるが、その正体は、『不死身(トランプ・ラ・モール)』と呼ばれる脱獄囚ジャック・コランで、窃盗集団の相談役を行い、徒刑囚たちの元金を使って投資してその金を保管し、脱獄囚やその家族が使えるようにする仕事で稼いでいる。
銀行家の息子で、財産を譲り受けるであろうヴィクトリーヌの兄を殺させ、その財産がまわってくるヴィクトリーヌとウージェーヌを結婚させ、巨額の持参金の一部を横流しさせようと画策し、ウージェーヌをその計画に引き入れようとする。良心の呵責を感じたウージェーヌがその計画をヴィクトリーヌの兄に知らせようとしていることに気づき、ウージェーヌに眠り薬を飲ませ、その間に陸軍大佐のフランケシーニ伯爵にヴィクトリーヌの兄との決闘を依頼して殺させる。
警察庁からジャック・コランではないかとの疑いを持たれ、保安課長のゴンデュロー氏に依頼されたミショノーとポワレに薬を飲まされて卒倒し、懲役を意味する「T.F」の紋章が肩にあるのを見られて告発され、再び逮捕される。

アナスタジー・ド・レストー伯爵夫人
ゴリオの長女。背が高く、黒い大きな瞳を持つ夫人。パリでも指折りの体つきをした女性として通っている。貴族階級に憧れを抱いており、レストー伯爵と結婚する。時折金銭を求めてゴリオのもとを訪ねて来る。マクシム・ド・トラーユを愛人にしている。長男は夫との子、次男はトラーユとの子。自分をゴリオの愛人だと思い込んだウージェーヌが不躾な話をしたため、ウージェーヌが家に出入りすることを禁止する。
トラーユが賭博で借金を作ると、夫のダイヤを金に換えて援助しようとするが、それが知られてしまい、夫の要求するときに財産の売却証書に署名させられることになってしまう。ゴリオに金を無心しに行くが、同時に訪れてきたデルフィーヌと言い争いになり、これがゴリオに卒中を起こさせる原因となる。その一部始終を聞いていたウージェーヌが援助を申し出ると、話を聞かれたことに腹を立てながらも、その手形を受け取る。ボーセアン夫人の大舞踏会に着ていくドレスの内金を小間使いに立て替えてもらっていたが、夫からの信用が得られなくなり、小間使いが裁縫師と組んで金を返さない限りはドレスを渡さないと言われたため、卒中の兆候のあるゴリオを連れ出して食器を売らせ、終身年金証書を担保に入れて金を捻出させる。ゴリオの手元に金が渡ると、自らは訪れず、メッセンジャーボーイに受け取りに来させる。
ゴリオの死期が近いことをウージェーヌによって知らされても、夫との交渉が終わるまでは会いに行くことを拒否する。トラーユが莫大な借金を残してパリから消えたため、騙されていたことに気づき、ようやく駆けつけた時には、既にゴリオの意識はなかった。ゴリオが息を引き取ると、葬儀には金をださず、使用人のみを送る。

デルフィーヌ・ド・ニュシンゲン男爵夫人
ゴリオ爺さんの二人目の娘。ブロンド。金持ちの夫と結婚したが、名門に嫁いだ姉に嫉妬している。長い間夫と別々に暮らしている。
多額の持参金を持って結婚したものの、夫が自分に金を渡さなかったため、援助を申し出たド・マルセーを愛人にする。ド・マルセーに捨てられた後、自分の持っている百フランをウージェーヌが賭博で七千フランまで増やしたので、ド・マルセーに金を返し、それ以来ウージェーヌを翻弄することに喜びを感じるようになる。
家柄のよい人々との付き合いを望んでおり、ボーセアン夫人の家に出入りできるようになるために、夫人とつながりのあるウージェーヌを愛人にする。ゴリオが自分の家の近くにウージェーヌを住まわせることを提案してきたため、それに従う。
夫が財産をある事業につぎ込んで破産し、詐欺を行おうと企み、偽装名義人にさせられようとしているという話をゴリオに話し、彼が卒中を起こす原因となる。
ゴリオの病気を知りながら、パリ中の社交界の人々がこぞって参加するボーセアン夫人の大舞踏会に参加するため、ウージェーヌを誘い出す。朝までボーセアン夫人の舞踏会を楽しんで風邪を引き、ゴリオが死に瀕していることをウージェーヌから聞かされると、ようやく重い腰を上げて父親のもとへ向かおうとするが、夫に父親のための金を請求して拒否され、悲しみのあまり気絶する。
結局ゴリオの死を看取ることができず、葬儀には金を出さずに使用人のみを送る。

ヴォケー夫人
旧姓ド・コンフラン。四十年前からパリで下宿屋「ヴォケー館」を開いている五十歳くらいの老婦人。こつこつとためた四万フランを持っている。
ゴリオが下宿に入りたての頃は、彼の財産に目をつけ、妻に納まろうと目論んで衣装に金を使いこんでいた。しかし全く相手にされないことがわかると、逆にゴリオを憎むようになり、彼の娘たちを囲い女だと勘違いし、変態的な趣味を持つ道楽者という烙印を押す。
ヴォートランが逮捕され、ヴィクトリーヌがクーチュール夫人を連れて親元に帰り、ミショノーとポワレが追い出され、ウージェーヌとゴリオが引っ越しをすることを知ると、一度に大勢の人間が自分の下宿からいなくなることで悲嘆にくれる。
ゴリオが卒中を起こして倒れると、予定日に家を引き払わないゴリオとウージェーヌに一月分の家賃を請求する。死期の迫ったゴリオに対しては、新しいシーツを出してやることすら渋り、彼が息を引き取ると、二人の娘の髪の毛が入ったロケットを奪い取ろうとする。

クーチュール夫人
ヴォケー館の二階に住む、共和国陸軍の支払命令官未亡人。寡婦遺産と遺族年金からのみ財産を得ている。遠縁のヴィクトリーヌを預かり、信心深い娘に仕立てあげようとしている。
ヴィクトリーヌが実家の財産を引き継ぐことになったため、彼女と共にヴォケー館を出ていく。

ヴィクトリーヌ・タイユフェール
クーチュール夫人と一緒に暮らしている若い娘。自分を認知しない理由があると思い込んた父親が、引き取りを拒否し、ろくな財産も与えなかったため、母親の遠縁にあたるクーチュール夫人に引き取られた。美人ではあるが、不幸な境遇から病的な顔をしている。
自分の兄を殺し、持参金を横流しさせようと企んだヴォートランの片棒を担ぐかどうかで迷っていたウージェーヌに誘惑され、幸福に身を包まれる。
ヴォートランの企みにより、兄が決闘で殺されたため、財産を引き継ぐことになり、父親の屋敷に住むためにヴォケー館を出ていく。

ポワレ
ヴォケー館の三階に住む老人。機械人形のような貧乏人。右に倣え主義で、人の言うことを繰り返す。ミショノーと共に、ヴォ―トランに卒倒する薬を飲ませ、ヴォートランが脱獄囚であることを確認し、その逮捕に一役買うが、ミショノーが下宿の皆から責められたために、彼女と共に下宿を出る。

ミショノー
ヴォケー館の四階に住む老嬢。若い頃は美しかった。ある子供からも見捨てられた老紳士の面倒を見ていたことで、年千フランの終身年金を得ているが、その老人の相続人からは白い目で見られている。
ヴォートランの正体を暴いてほしいというゴンデュローからの依頼を受けると、警察から出る報酬をもらうか、より多くの金を持っていそうなヴォートランに身の危険を伝えるか悩むが、「ペール・ラシェーズ(パリの有名な墓地)のヴィーナス」というあだ名をヴォートランにつけられたことで、彼を警察に引き渡す決心をする。ポワレと共に葡萄酒に卒倒させる薬をまぜ、それを飲んで気絶したヴォートランの肩を叩き、脱獄囚の紋章が浮き出てくるのを確認する。ヴォートランが逮捕されると、スパイ行為を働いたために皆から非難されてヴォケー館を出る。

オラース・ビアンション
ヴォケー館に住む医学生。ラスティニャックの友人。ミショノーがヴォートランの正体である『不死身(トランプ・ド・ラモール)』について語ってたのを、ヴォートランに話してしまい、ミショノーのスパイ行為が知られる原因を作る。
娘たちに与える金がなくなり絶望するゴリオに卒中の兆候があることを見抜き、献身的に看病する。ゴリオの死が近づくと、新しいシャツを着せ、きれいなシーツに寝かせることを提案する。

ボーセアン子爵夫人
社交界の花形の一人。三年前からアジュダ・ピント侯爵と関係を持っているが、彼とロシュフィード家の令嬢の結婚話を知らされないまま過ごしている。野心家のウージェーヌに興味を持ち、彼がデルフィーヌ・ド・ニュシンゲンに近づくための後ろ盾となることを約束する。劇場にウージェーヌを連れていくと、アジュダ氏に頼み、彼をデルフィーヌに引き合わせる。
パリ中の上流階級の人々を集めた大舞踏会を開こうとする直前にアジュダ氏とロシュフィード家の令嬢の結婚話を聞くが、舞踏会では誇り高い態度を取り、皆の前で涙を流さずに舞踏会を終える。アジュダ・ピント侯爵にこれまで送った手紙を返してもらい、その手紙を火にくべると、手袋を入れていた小箱をウージェーヌに渡し、隠遁生活を送るためにノルマンディーの片田舎へと去っていく。

アジュダ・ピント侯爵
ポルトガルの金持ちの貴族。三年前からボーセアン夫人の愛人であるが、秘密裏にロシュフィード家の令嬢との結婚の話を進めている。ボーセアン夫人に頼まれ、ウージェーヌをデルフィーヌに紹介する。
ボーセアン夫人の大舞踏会が開かれる直前に結婚するが、後にその結婚に絶望する。

ランジェ公爵夫人
ボーセアン夫人の友人。ボーセアン夫人宅を訪れてきたウージェーヌに、ゴリオが二人の娘に否認されているのにも関わらず、溺愛しているという話を教える。
傷心のボーセアン夫人がパリを去っていくのを、ウージェーヌと共に見送る。

シルヴィー
ヴォケー館の炊事女

クリストフ
ヴォケー館の下男。死に瀕しているゴリオに娘を会わせようとするウージェーヌに命令され、二人の娘の家に向かうが、アナスタジーは夫と交渉中で家を出ることができず、デルフィーヌは朝まで舞踏会にいたために会う事すらできなかったと伝える。割のよいチップをゴリオからもらっていたので、ウージェーヌが開いた葬儀に参加する。

ウージェーヌの母
パリの社交界で名乗りを上げようとして金を無心してくる息子を心配しながらも援助する。

ロールアガト
ウージェーヌの妹たち。ウージェーヌのことを慕っており、自分たちのなけなしの金を援助する。

マルシアック夫人
ウージェーヌの叔母。ウージェーヌをボーセアン子爵夫人に紹介し、社交界での出世に力を貸す。

レストー伯爵
アナスタジーの夫。アナスタジーの美貌によって求婚し、妻に迎えるが、商人である妻の父親を自宅に招くことを嫌がる。妻が愛人のために自分のダイヤモンドを売ったことを知り、自分の要求するときに財産の売却証書に署名することを妻に要求する。娘に金を与えるゴリオを自分の安泰の敵とみなしており、彼の死期が近いことをウージェーヌに知らされても、妻をゴリオのもとに行かせることを拒否する。

マクシム・ド・トラーユ伯爵
アナスタジーの愛人。横柄な青年。わざと相手に侮辱を与え、決闘で自分から先に発砲し、相手を殺してしまう男。賭博狂い。借金がかさみ、アナスタジーが夫のダイヤを売って救助しようとするが、莫大な借金を残してパリからいなくなる。

モーリス
レストー夫妻の従僕。

ジャック
ボーセアン夫人の従僕。

ニュシンゲン男爵
デルフィーヌの夫。ドイツ出身の銀行家。結婚後に神聖ローマ帝国の男爵となる。
自分の財産をある事業につぎ込み、破産申告をしなければならなくなったため、詐欺を働くための偽装名義人に妻の名を使おうとする。
死に瀕したゴリオのもとへ向かおうとして、金を請求してきたデルフィーヌの願いを拒否し、デルフィーヌとゴリオを会わせてやってほしいというウージェーヌからの手紙を受け取っても、それを火にくべる。

ド・マルセー
夫に財産を握られ窮地に陥ったデルフィーヌに援助を申し込み、愛人になったが、新しい大公妃と関係を持つためにデルフィーヌを捨てた。

テレーズ
ニュシンゲンの家の小間使い

ゴンデュロー氏
警視庁保安課長ビビ=リュパンの仮名。『不死身(トランプ・ラ・モール)』と呼ばれる、脱獄した徒刑囚ジャック・コランであるという疑いのあるヴォートランの正体を突き止めるため、卒中を起こさせる薬を飲ませ、懲役を意味する紋章があるかどうかを調べてほしいと、ミショノーとポワレに依頼する。