登場人物
森鴎外『寒山拾得』の登場人物、詳しいあらすじ、感想
『寒山拾得』(かんざんじっとく)は、一九一六年に発表された森鴎外の短編小説です。 寒山と拾得は、七、八世紀ごろに、中国浙江省東部に位置する霊山・天台山の国清寺に出入りしていたと言われる二人の僧です。彼らはいつもみすぼらしい格好で、奇声を発しながら寺の廊下を歩くといった奇行の持ち主であった一方で、仏教の教理に深く根ざした詩を、山林の石、竹、民家の壁などに書き連ねていました。 伝説では、寒山が文殊菩 […]
スタンダール『赤と黒』の詳しい登場人物紹介
スタンダール『赤と黒』の登場人物を詳しく紹介するページです。ネタバレ内容を含みます。 リンク ※簡単な登場人物紹介、あらすじ、感想はこちら(『赤と黒』トップページ) ※『赤と黒』(第一部)の詳しいあらすじはこちら ※『赤と黒』(第二部)の詳しいあらすじはこちら 主な登場人物 ジュリヤン・ソレルヴェリエール(フランス東部にあるとされる架空の町)の小川のほとりにある製材所の息子。一見弱々しく小柄な青年 […]
ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』の詳しい登場人物、キャラクター紹介
ルイス・キャロル作『鏡の国のアリス』の登場人物、キャラクターを詳しく紹介するページです。ネタバレ内容を含みます。 リンク ※簡単な登場人物、キャラクター紹介、あらすじ、感想はこちら(『鏡の国のアリス』トップページ) ※『鏡の国のアリス』の章ごとの詳しいあらすじはこちら アリス七歳半の少女。飼い猫のキティたちと遊んでいる間に鏡の中の世界に入り込み、チェス盤のように区切られたその世界をポーン(歩兵)の […]
ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』の登場人物、詳しいあらすじ、感想
『鏡の国のアリス』(Through the Looking-Glass, and What Alice Found There)は、一八七一年に発表されたルイス・キャロルの作品です。 一八六五年に発表された『不思議の国のアリス』(Alice’s Adventures in Wonderland)の続編で、鏡の中の世界に舞いこんだアリスは、チェス盤のように区切られた世界を進みながら女王 […]
森鴎外『堺事件』の登場人物、詳しいあらすじ、感想
『堺事件』は、一九一四年に発表された、森鴎外の歴史小説です。 一八六八年、無許可で上陸したフランスの水兵たちを、当時堺の町を取り締まっていた土佐藩の歩兵隊が銃撃して殺害し、その罪を問われて切腹した事件を題材にした作品です。この事件は、明治天皇がフランスの公使への謝意を表したり、伊藤博文が事件の解決のために奔走したりと、日本政府が初めて経験した大きな外交問題のひとつであったようです。切腹の際、藩士 […]
森鴎外『阿部一族』の登場人物、詳しいあらすじ、感想
『阿部一族』は、一九一三年に発表された森鴎外の短編小説です。 江戸時代初期、熊本藩初代藩主である細川忠利の一周忌に、家臣である阿部権兵衛が自分の髻(ちょんまげのことです)を位牌に添えて投獄されたことで、他の兄弟をはじめとする阿部一族が屋敷に籠城し、細川家に仕える武士たちによって討ち取られた事件を題材にした作品です。鴎外が数多く残した歴史小説の中でも代表的な作品で、この時代に生きた武士たちのすさま […]
森鴎外『うたかたの記』の登場人物、詳しいあらすじ、感想
『うたかたの記』は、一八九〇年に発表された森鴎外の短編小説です。 鴎外のドイツ三部作(他の二作品は『舞姫』と『文づかい』です。)と呼ばれる、主にドイツを舞台とした初期作品の二番目に当たり、ミュンヘンに留学中の画学生・巨勢と、数奇な人生を辿り美術学校のモデルとなっている少女マリイとの、儚い運命が描かれます。 作中に登場する国王は、実在したバイエルン国王のルートヴィヒ二世です。彼は建築や音楽に金を惜 […]
ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』の登場人物、あらすじ、感想
『マクベス』は、シェイクスピアの四大悲劇(他の三作品は『ハムレット』、『オセロー』、『リア王』)のうち最後の作品です。最初の上演のはっきりとした記録は残っていませんが、少なくとも、1611年には上演が行われた記録が残っています。出版は、シェイクスピアの死後の1623年と言われています。 この作品の主人公マクベスは、1040年から1057年までの十七年間、スコットランド王として君臨した実在の人物 […]
スコット・フィツジェラルド『グレート・ギャツビー』の登場人物、あらすじ、感想
『グレート・ギャツビー』は、一九二五年に出版された、スコット・フィツジェラルドの長編小説です。 フィツジェラルドは、第一次世界大戦前までの旧来の価値観とは一線を画す、新しい価値観を模索した「ジャズ・エイジ」と呼ばれる世代の中心的人物として、好景気に湧くアメリカを象徴する存在にまで押し上げられた作家です。 一九二〇年に華々しいデビューを果たしたフィツジェラルドは、その後も大衆的な娯楽小説を数多くヒ […]
森鴎外『舞姫』の登場人物紹介、詳しいあらすじ、感想
『舞姫』は、一八九〇年に発表された、森鴎外の代表作です。 十九歳で東京大学医学部を卒業後、病院勤務を経て陸軍軍医本部に勤めるようになった鴎外は、一八八四年に衛生学を学ぶためにドイツ行きを命じられ、一八八八年にかけて、ベルリン、ライプツィヒ、ドレスデン、ミュンヘンなどの主要都市を転々としながら、留学生活を送ります。 帰国後、彼は本格的に文筆活動を開始し、小説として初めて発表されたのが『舞姫』です。 […]