ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記』の詳しいネタバレあらすじ(年表形式)

ジュール・ヴェルヌ作の『十五少年漂流記』(二年間の休暇)の詳しいあらすじを年表形式にしてまとめました。ネタバレ内容を含みますので、ストーリー確認用としてお使いください。


十五少年漂流記 (10歳までに読みたい世界名作)

※簡単なあらすじ、登場人物紹介、感想はこちら

※詳しい登場人物紹介はこちら

1860年

2月15日
オークランドのチェアマン学校の生徒たちの夏休みが始まり、十五人の少年たちが出港予定の前日にスルギ号に乗り込む。岸壁に繋ぎ止めていた艫綱が解け、少年たちは遭難する。

2月16日
(スルギ号の六週間にわたるニュージーランド沿岸への出発予定日。)
遭難直後から嵐に巻き込まれる。ブリアンは休みなく甲板に見張りに立ち、自分たちの遭難を知らせる紙を入れた瓶を流す。
オークランドでは救助船が出されたが、船尾の名板の切れ端が見つかり、スルギ号は沈没したのだと思われる。

3月7日
スルギ号のメインマストが吹き飛ばされる。

3月9日
夜(作品の冒頭)。嵐に飲み込まれそうになりながら、少年たちは船を進める。

3月10日
夜明け、霧の中に陸を発見する。スルギ号は、その海岸に辿り着き、岩に船体を打ちつけながらも浅瀬の真ん中に乗り上げる。
ボートを見つけたドノバンたちが勝手に上陸を試み、ブリアンとの間で諍いが起きるが、ゴードンが間に入り、干潮を待つことになる。
潮が引かないため、ブリアンは海岸の岩まで綱を張って島へと渡ろうとするが、波にもまれて気絶する。
満潮になり、船が大波に押され、岸辺の砂の上に運ばれる。
ブリアンとゴードンは探検に出かけるが、適当な洞窟を見つけられることができず、座礁した船の中で生活することに決める。船内の炊事場でモーコーがコックになり、サービスが手伝う。

3月11日
少年たちは船にある荷物を整理する。
年少組を連れて行ったモーコーは鳩を仕留める。
ゴードンは、岩だらけの岬の高台に登り、ここが島なのかを見極めようと提案する。

3月12日
雨が降り始める。モーコーとブリアンは、水夫服を縮めて、十五人の冬服を作る。霧になるとドノバンたちは猟に出かける。

3月15日
雨が止み、ブリアンは一人で探検に出かける。波打ち際を進んで、岬の岸壁の岩によじ登り、この場所が島であることを知る。
ここが島であることをドノバンは信じようとせず、ブリアン、ドノバン、ウィルコックス、サービスの四人で探検の遠征を計画を立てる。

3月16日
冷たい雨が降り始め、遠征の出発は見送られる。

3月27日
コスターとドールが大きな亀の背に乗って遊ぶ。ブリアンがその亀を仕止め、モーコーが料理する。

4月1日
天候がよくなり、四人の遠征隊がようやく送り出されることに決まる。

4月2日
遠征隊の四人が出発する。岩壁によじ登り、四方を見渡してもここが島であるということは確認できず、かつて人間がいたという痕跡も見当たらない。一行は林の中を進み、夜になると枯葉をベッドにして眠る。

4月3日
四人の遠征隊が目を覚ますと、そこが木の枝で編んだ小屋だったため、この場所にかつて人間が住んでいたことがわかる。上陸した地点と反対側の岸に着くが、そこが淡水湖であることがわかり、ここが孤島なのかは再びわからなくなる。

4月4日
四人の遠征隊は、湖から海岸へ繋がる川岸にある船つなぎ場の跡、F.B.1807と書かれたブナの老木、畑の跡を発見する。さらに、見かけた洞窟の中では文明人が住んでいた跡を、洞窟の外では人骨を見つける。
もう一度洞穴へと戻り、そこにあった日記帳から、人骨の主がフランソワ・ボードワンというフランスの高級船員であったことがわかる。四人はボードワンが残した地図により、その地が南北五十マイル、東西二十五マイルの島であることを知る。四人はフランソワ・ボードワンの墓を作り、皆のところに戻る。

4月5日
ブリアンとドノバンは、ここが島であることを皆に報告し、洞穴へ移ることを提案する。

4月6日
少年たちはテントに住み始め、部品を役立てるためスルギ号の解体にとりかかる。

4月25日
夜、嵐が吹き荒れる。

4月26日
前日の嵐により、スルギ号がつぶれる。

4月28日
夕方、スルギ号の解体が終わる。

4月29日
ゴードンの提案により、少年たちは筏作りを始める。

5月2日
長さ九メートル、幅四・五メートルの筏ができあがる。

5月3日
筏の上に荷物を乗せ始める。

5月5日
筏に荷物を乗せ終わると、ゴードンの提案で、岸壁の頂上に目印となるイギリスの国旗を立てる。

5月6日
少年たちは川岸のテントを取り払い、潮が満ちると筏に乗って川を遡り始める。ドノバンが七面鳥と小鳥を仕留める。

5月7日
再び満潮になると、少年たちは筏を進める。

5月8日
少年たちは岸に上がり、筏を岸につないで洞穴へとたどり着く。
午後は筏から必要なものを運び込み、岩壁のふもとに大きな石で窯を作り、モーコーが七面鳥を使って豪華な食事を作る。
食事が終わると、少年たちはフランソワ・ボードアンの墓へ行き、祈りを捧げる。

それから数日かけて、少年たちは筏の荷を下ろし、筏を解きほぐし、洞穴の入り口に近い壁際に穴を掘り、竃を据え付ける。

その翌週ドノバンたちがボードアンの掘った穴と、その中にある大きな動物の骨が見つける。その穴に木の枝をかぶせておくと、数日後にアメリカ駝鳥が落ち、少年たちはその駝鳥を飼いならすことにする。
ゴードンとブリアンは、小さな子供達に勉強を教えようと考え始める。

5月27日
少年たちは手狭な洞穴を広げる作業に取り掛かる。ブリアン、ゴードン、バクスターが岩の中から動物の唸り声のような物音を聞く。

5月28日
少年たちは洞穴を掘りすすめる。壁の向こう側から、いなくなったフヮンが獣と戦っている音が聞こえてくる。

5月29日
壁に大きな穴が空き、フヮンが現れる。ブリアン、ゴードン、ドノバン、ウィルコックス、バクスターが新しい穴に入ると、そこにはフヮンが倒したと思われる山犬が死んでおり、その先にその新しい洞穴へ通じる入り口が見つかる。少年たちは洞穴に二つの出入り口を手に入れ、第二の洞穴を広間(ホール)と名付け、寝室と勉強部屋に使うことにして、二週間かけて設備を整える。

6月10日
夕食の時に、島の大切な場所に名前をつけることを思いつき、各地にスルギ湾、フランス人の洞穴、ニュージーランド川、ファミリー湖、オークランド丘といった名前をつけていく。島の名前は、コスターの提案で、彼らの学校の名であるチェアマン島と名付けられる。ブリアンは大統領を選ぶ提案をして、その大役をゴードンにまかせる。

ゴードンは大統領として、
 一度行おうと決めたことは、必ずやりぬくこと、
 機会を失ってはならない、
 疲れることを恐れるな、疲れることなしには、値うちほある仕事はなしとげられない。
という精神を掲げ、皆の日課表を作る。午前はブリアン、ドノバン、クロッス、バクスターが先生となり勉強をして、その他、週二回で討論を行うことが決められる。

6月から7月にかけて
大雪が降り、少年たちは雪合戦を始める。クロッスが投げた雪がジャックにあたり、これが原因で、ジャックをかばうブリアンと、クロッスをかばうドノバンの間に小競り合いが起きる。
雪が一メートルもつもると、少年たちは洞穴の中で過ごすようになる。バクスターが洞穴から川へと管を通して水を得ることができるようになり、焚き木がなくなると、雪の中を歩いて林に向かい調達する。

8月の半ば
気温は氷点下二十七度にまで下がり、少年たちの何人かは風邪をひく。

8月19日
明け方、少年たちは極地に住む動物を見に、また、岸壁の頂上のボロボロになった国旗を取り替えに出発する。スルギ湾に着くと、一行はペンギンを捕え、国旗を新しいものに取り替える。

春になると、少年たちは島を探検しようとしたが、しばらくは嵐によって延期される。

10月26日
嵐がやむ。サービスは、飼っていた駝鳥を乗りこなそうとして振り落とされる。

11月15日
ゴードン、ドノバン、バクスター、ウィルコックス、ウェッブ、クロッス、サービスはファミリー湖岸の探検に出かける。湖の西岸を、兎を捕らえながら北進し、川によって行く手を遮られる。彼らはその川をストップリバーと名付ける。

11月16日
翌朝眼が覚めると、少年たちは一人乗りのゴム製のボートを七往復して川を渡り、さらに北へと進み、砂漠にたどり着き夜を明かす。

11月17日
砂丘に登り、湖水の北端を見届けた少年たちは帰ることにする。ドノバンが七面鳥をしとめ、ストップリバーを再び渡り、森の中を進む。ゴードンは酒の原料になる木の実や茶の葉を見つける。
バクスターは自作の投げ弾丸を使い、ビクーニャの母子を捕える。夜には野獣の唸り声を聞いたため、銃声を響かせて撃退する。

11月18日
バクスターはその投げ弾丸により、ラマを捕える。彼らは六時近くに洞穴へと帰る。

少年たちは11月いっぱいかけて、大きな動物を捉えるための穴を掘り、捕らえたラマとビクーニャのために小屋を作る。穴には新しいビクーニャと駝鳥が落ち、ガーネットとサービスがこれらの動物に餌を与える。罠にかかった七面鳥には、ジェンキンスとアイバースンが世話をする。
ゴードンは砂糖かえでを発見し、モーコーは酒を作り、少年たちは茶の葉を嗜むことを覚える。

12月の初め
罠にかかった獣が猛獣に食われるようになり、ドノバン、ブリアン、サービス、ウィルコックス、バクスター、ウェップ、クロッスは、狐狩りに出かける。その後三日続けて狐狩りを行い、少年たちは上等の毛皮を手に入れる。

12月15日
全員でスルギ湾まで遠征へと出かけ、アザラシを撃ち、多くの食料と油を手に入れる。

12月16日
洞窟へと帰り、アザラシの油を使ってカンテラを灯す。

12月25日
クリスマスを祝う。モーコーとサービスが豪勢な食事を出し、ブリアンが挨拶を述べる。コスターは年少組を代表し、ブリアンへの感謝の意を述べるが、ドノバンはそれを聞いて不愉快になる。

1861年

新年がくると、少年たちは次の冬に向けた準備を始める。バクスター、ブリアン、サービス、モーコーは、動物のために小屋を建て、暖炉を備え付け、ドノバンたちは狩に勤しむ。

2月4日
湖水を渡るためのボートを操れるモーコー、ブリアン、そしてブリアンが遠征中に悩みを聞き出そうとしているジャックが、島の東方への遠征に出発する。
湖水を渡りきると、彼らは新しい川を見つけ、その川を東方川と名付ける。

2月5日
東方川を下り、反対側の海へと着くが、そこから陸地を発見することはできず、そこを失望湾と名付ける。
大きな岩に登ると、北東の水平線に白い点を発見するが、それが何なのかはわからなかった。
ブリアンがジャックを連れ出し、悩んでいる理由を聞く。ジャックが啜り泣きながら兄に許しを請うているのを、モーコーは聞く。モーコーは、皆にはこのことを黙っておくとブリアンに約束する。
一向は洞穴へと帰り始める。

2月6日
遠征隊は洞穴へと帰り、この島から渡れそうな場所はなかったことを報告する。
ブリアンは、危険な仕事をジャックに任せるようになり、ジャックもそれに喜んで従うようになる。

2月の末
少年たちは川を遡る鮭を獲り、海水から塩を作ってそれを貯蔵する。

3月の前半
ドノバンたちは、バクスターが作った高下駄で南沼の探検を行う。

3月17日
高下駄を使って沼に入ったドノバン、ウィルコックス、ウェッブは、何十羽もの鳥を捕まえる。

4月25日
ブリアン組とドノバン組と輪投げで競い合い、接戦の末にブリアン組が勝つと、ドノバンはブリアンが不正を働いたと言い始め、二人が取っ組み合いの喧嘩になりそうになったところをゴードンが制す。

5月の初め
寒さが激しくなり、ゴードンはストーブをつけるよう命じる。

5月25日
初雪が降る。

6月10日
ゴードン大統領の任期が切れ、次の大統領にはブリアンが選ばれる。ドノバンは納得がいかない様子を見せる。ゴードンは、ブリアンが選ばれたことを喜ぶ。

6月17日
ブリアンは、岸壁にあるイギリスの国旗の代わりに、バクスターに作らせた葦の球を目印に立てる。

8月の初め
四日連続で激しい寒さに見舞われ、零下30度を記録する。

8月6日
激しい西風が吹き、なぎ倒された木を薪に使う。

8月の終わり
戸外で仕事ができるようになる。

8月25日
ゴードン、ドノバン、ウェッブ、クロッス、ウィルコックス、バクスター、ガーネット、サービス、ジェンキンス、ジャック、ブリアンが湖水でスケートを行う。ジャックはスケートが上手く、皆から褒められる。その様子を見て面白くないドノバンは、遠くへ行くなというブリアンの言葉を無視して、クロッスを誘って野鴨を撃ちに行く。氷上に霧が立ち込め、ブリアンがラッパを鳴らしても、ドノバンとクロッスは帰らなかったため、ジャックが二人を探しに行く役を買って出る。ブリアンが大砲を撃つと、ドノバンとクロッスが戻る。ジャックが熊に追われながら氷上を滑ってくるのがようやく見えると、ドノバンが銃で熊を退散させる。
ブリアンは、ドノバンが遠くに行ったことを非難し、ジャックを助けたことには礼を述べる。ドノバンは、自分の義務を果たしただけだと言って、ブリアンが差し出した手には触れなかった。

10月10日
ブリアンが大統領になったことに納得のいかないドノバン、クロッス、ウェッブ、ウィルコックスは、洞穴を出て行くと宣言し、ファミリー湖の南岸で野宿をする。
四人は居心地のよい自分たちの洞穴を離れたことを後悔しながらも、引き返すことができず、東海岸を目指す。

10月11日
ドノバンたちは、東方川と思われる川にたどり着き岸辺で野宿をする。

10月12日
ドノバンたちは、苦労しながら森を進み、木の下で夜を明かす。
ブリアンたちは、冬になる前にどうにかして救助の目にとまるため、大きな凧を作りはじめる。

10月13日
ドノバンたちは東海岸にたどり着き、洞穴を見つけて居を構える。

10月14日
住処を決めたドノバンたちは、必要な荷物を取りに、元いた洞穴に戻る。ドノバンの案で、島の北側を周りながら帰ると、バクを見つける。
ブリアンたちは凧を完成させる。

10月15日
風が強くなる。ドノバンたちは夜まで歩き続け、浜辺に出ると一隻のボートが打ち上げられ、そのかたわらに二人の人間が倒れているのを発見する。四人は恐怖のあまり逃げ出す。

10月16日
ドノバンたちは震えながら夜を明かし、気持ちが落ち着くと、浜辺に打ち上げられている遺体を葬ろうと決意する。
朝になり浜辺へ向かうと、遺体がなくなっており、四人が船を調べると、それはセバーン号というアメリカ船であることがわかる。
四人は洞穴へと引き返し始める。

10月17日
ブリアンたちが凧を上げようとした時、フヮンが異常な声で鳴き始め、少年たちが駆けつけると、女の人が倒れているのを発見する。少年たちは洞穴に女の人を運んで看病し、息を吹き返させる。
その女の人は、カザリン・レディ(ケートと呼ばれている)という名前の、ニューヨーク州にあるウィリアム・ペンフィールド家の家の女中頭であった。彼女はサンフランシスコ港からチリの親戚を訪ねるペンフィールド家について、アメリカ船セバーン号に乗り込んでいた。出航してから十日後に、ワルストンという水夫が謀反を起こし、船長と一等運転士とペンフィールド夫妻を殺し、この船を奴隷の売買に使おうと企んだ。船にはワルストンとその仲間のほか、ケートと二等運転士のイバンスだけが生かされた。
その数日後セバーン号が火事になり、一行はボートに移り、その二日後に激しい嵐に見舞われてこのチェアマン島に打ち上げられていた。
乗員はすべて気を失う中、ケートは起き上がり身を潜めると、ワルストンたちも息を吹き返した。ケートはワルストンたちと反対の方角に走り、気を失ったところで少年たちに助けられた。
この話を聞いた少年たちは震えあがり、ブリアンとモーコーは、ドノバンたちを連れ戻すために旅立つ。川の中を進むと、ブリアンは、ジャガーに襲われてるドノバンを見つけ、ジャガーに短刀を突き立ててドノバンを救う。ブリアンが四人に事の次第を説明すると、ドノバンは心の底から感動し、ブリアンと固い握手を交わす。
ケートが仲間に加わり、ドノバンは心を改めた。少年たちは大きな音が出る銃を撃つことを禁じ、食料は罠にかかった動物から得ることになる。

10月25日
ケートは上等な乳を出す牛の木を沼の林のはずれに発見する。

11月の初め
少年たちはワルストンたちが立ち去ったのではないかと思い始める。ケートはある夜、ワルストンがまだ島にいるか確かめに行くと言うが、少年たちに止められる。

11月4日
ブリアンは、ワルストンたちがいるかどうかを確かめるため、大きな凧を作り、そこに誰かを乗せて島中を見渡すことを思いつく。ブリアンは凧に乗る希望者に申し出てもらうことにする。

11月5日
少年たちは凧を作り始め、自分たちの重さのおもりをつけて低く凧を飛ばすことに成功する。

11月7日
少年たちは自分たちが乗る凧を完成させ、ワルストンたちに見られないように暗くなってから、体重ほどの重りのついた凧を高くあげることに成功する。
ブリアンが凧に乗りたい人を募ると、何人かが名乗りをあげる。ジャックは、自分が凧に乗らなければいけないと言い、その理由を聞くと、いたずらでスルギ号の艫綱をほどいたことを打ち明ける。ドノバンは、ジャックがこれまで皆のために献身的に命を投げ出してきたことで、もうその罪は消えていることを伝える。
凧の籠にはブリアンが自ら乗り込む。上空に上がると、ブリアンは東の海岸近くに、ワルストンたちと思われる野宿の火が上がっているのを見る。ブリアンが降りる合図をすると、綱は強くねじれて切れ湖水に落ちるが、泳いで岸までたどり着く。

11月上旬
コスターが高熱を出し、ケートが心のこもった看病を行う。

11月17日
少年たちがつけた袋を首にぶらさげたツバメが、返事を持たずに帰ってくる。

11月21日
ドノバンが川岸で鉄砲に打たれたラマの死体を発見し、ワルストンたちが迫ってきていることを知る。

11月24日
ワルストンたちのパイプが岸辺に落ちているのをブリアンとゴードンが発見する。

11月27日
雷と豪雨がやってくる。銃声が鳴り響いたため、少年たちは銃を構えて戸口に立つ。
セバーン号の運転士イバンスが、少年たちに助けを求めてやってくる。イバンスは、ケートとの再会を喜び、これまでのいきさつを話す。
この島に彼らが辿り着いたとき、ワルストンの一味であるホーブスとパイクは海岸で倒れていたが、ワルストンによって息を吹き返した。ワルストンは、ブリアンたちが乗っていた凧を見つけ、ここが無人島でないことを嗅ぎつけた。彼らは島をあちこち探し回り、少年たちを見つけ、そしてこの洞穴を襲う計画を立て始めていた。
イバンスは隙を見て逃げ、ワルストンの一味であるホーブスとロックに追われ、銃声が聞こえたので、川の中に飛び込んだ。ホーブスとロックは、イバンスを殺したと思い込んで、帰って行った。それからイバンスは少年たちの洞穴を見つけた。ワルストンたちのボートは壊れていたため、そのボートを奪い、修繕して隣の島へ向かうという作戦をイバンスは立てる。彼はこの島の名前がハノーバー島であることを少年たちに教える。

11月28日
イバンスは、この島が南米大陸最南端のマゼラン海峡にほど近い、隣の島とはわずか三十マイルの距離にあることを教え、チリに渡り、ニュージーランド行きの汽船に乗る計画を少年たちに話す。
敵がなかなか攻めてこないので、難破した普通の水夫のふりをして何人かが洞穴に入り、中と外から少年たちを攻めようとしているだろうとイバンスは予想する。

11月29日
見張りのウェッブとクロッスが、ワルストンの仲間と思われる二人の男を見る。ケートとイバンスは物置に入って様子を伺う。
ゴードン、ブリアン、ドノバン、バクスターが川岸に向かうと、その二人の男は少年たちに助けを求める。その二人はホーブスとロックであった。
ゴードンが二人を洞穴に入れると、安心しきった二人はその場で寝る。十二時近くになり、二人が少年たちに気づかれないように家を出ようとしたところを、イバンスの合図で少年たちが襲いかかる。ロックはイバンスの左手にナイフを突き刺し逃げ帰るが、ホーブスを捕えることに成功し、少年たちはホーブスを納屋に入れる。

11月30日
以前ケートの命を助けたことのあるホーブスは、問いただすと正しい供述をはじめる。
これから攻めてくるだろうワルストンたちの動向を探るため、イバンスの案で偵察隊が洞穴を出発する。
茂みを進むと銃声が聞こえ、ドノバンがそちらに向かって銃を放つと、パイクが息絶えているのを見つける。
ブリアンはコープと相対し、コープがブリアンに乗りかかりナイフを突き立てようとしたのをドノバンが助け、コープに胸を刺される。コープが逃げたあとを少年たちは撃つ。イバンスは、クロッス、ウェッブ、ガーネットにドノバンを見守らせ、自分とブリアン、ゴードン、サービス、ウィルコックスを連れて洞穴へ向かう。
その間に、ワルストン、ブラント、ブルックは洞穴を襲い、ワルストンはジャックを、ブラントがコスターを連れ出していた。バクスターがブラントにとびかかるが、地面にたたきつけられる。フヮンがブラントの喉へとびかかり、ブラントはコスターの手を離す。
ホーブスが納屋から飛び出し、ワルストンに飛びかかると、ワルストンはジャックを離し、ホーブスに短刀を振り下ろす。ジャックは、ポケットに入っていたピストルを取り出してワルストンを撃つ。ボートで待っていたブルックとブラントがワルストンをボートに担ぎ込んだところを、モーコーが大砲で撃ち、三人を絶命させる。
ドノバンは洞穴に担ぎ込まれ、ケートたちの厚い看病を受ける。

12月1日
ホーブスは息を引き取り、フランソワ・ボードアンの墓の隣に葬られる。
イバンスは、森の中に入り、コープの死体を発見し、落とし穴の森に落ちて死んでいるロックも見つける。

12月
イバンス、ブリアン、バクスターは大熊湾へ行き、セバーン号のボートを手に入れる。
ドノバンは快方に向かう。
少年たちは一ヶ月かけ、出発の準備を整える。

1月8日
セバーン号のボートの修繕が終わる。一同はドノバンが長旅に耐えられるようになるのを待ち、ボートに必要なものを積みこむ。

2月3日
品物の積み込みが終わる。

2月4日
ゴードンが動物小屋の動物を自由にしてやる。

2月5日
少年たちは出航する。イバンスが船尾で舵を握り、ブリアンとモーコーが船首で船を操る。

2月6日
満潮まで待ち、船は大洋とこぎ出される。

2月11日
ボートはマゼラン海峡に入る。

2月12日
タマー島が見える。

2月13日
サービスが汽船を見つけ、十七人は、オーストラリア行きの汽船、グラフトン号に助け出される。

船長ロング氏はスルギ号の遭難を知っており、船員たちは少年たちに行き届いた世話を施し、予定を変え、オークランドへ直行してくれることとなる。

2月25日
船はオークランドへ到着する。二年ぶりに再会した家族たちの喜びようは表すことができないほどであった。

その後
ドノバンは講演会に何度も呼ばれた。バクスターが書き続けてきた日記は出版され、世界中で飛ぶように売れた。
オークランド市民は、商船チェアマン号をイバンスに送った。チェアマン号はオークランドを母港とし、帰るたびにイバンスは少年たちとの交流を深めた。ケートはドノバンの家に住むこととなった。