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2019年4月

山本周五郎『赤ひげ診療譚』の詳しいあらすじ、登場人物紹介

山本周五郎作『赤ひげ診療譚』の詳しいあらすじを紹介するページです。ネタバレ内容を含みます。 リンク ※全体の簡単なあらすじ、登場人物紹介、感想はこちら(『赤髭診療譚』トップページ) 狂女の話 登場人物 おゆみ類稀なる美貌の持ち主で、幼い頃から手代に悪戯され、その後も男に脅され関係を持ったため、男女の営みを悪いことだと思い込む。男を誘惑して殺すようになったため、小石川養生所に隔離されている。 お杉奉 […]

谷崎潤一郎『痴人の愛』ってどんな話?作品の内容を詳しく解説

 1924年から1925年にかけて発表された谷崎潤一郎の長編、『痴人の愛』を紹介します。真面目なサラリーマンであった「私」(河合譲二)は、十五歳の女給だったナオミを引き取り、自分の理想の女に育てようとします。しかしナオミの淫蕩な本性が徐々に姿を現すにつれ、「私」はナオミの性的な魅力に支配されていきます。発表当時、このような奔放な女性(あるいはその生き方)をさす、「ナオミズム」という流行語が生みださ […]

谷崎潤一郎『痴人の愛』詳しいネタバレあらすじ

谷崎潤一郎作『痴人の愛』のあらすじを、章ごとに詳しく紹介するページです。 リンク ※簡単なあらすじ、登場人物紹介はこちら(『痴人の愛』トップページ) ※ネタバレ内容を含みます。 一  私は、八年前に浅草の雷門の近くのカフエエ・ダイヤモンドで給仕をしていたナオミに出会いました。その時彼女は十五歳で、私は二十八歳でした。「ナオミ」という西洋人のような名前の響きと、美しい顔立ちが私の気をひきました。   […]

井伏鱒二『ジョン万次郎漂流記』の登場人物、あらすじ

 一九三七年発表の、井伏鱒二の中編小説『ジョン万次郎漂流記』を紹介します。ジョン万次郎は、土佐国で漁を手伝う仕事をしていましたが、遭難してアメリカ船に助けられ、太平洋中を旅して日本に戻り、その後通訳として活躍した歴史上の人物です。この作品は、「事実は小説よりも奇なり」を地でいったジョン万次郎の人生が、とても読みやすい文章で書かれています。ちなみに、現在よく知られている「ジョン万次郎」という名前は、 […]

小林多喜二『蟹工船』の詳しいネタバレあらすじ

小林多喜二作『蟹工船』の章ごとの詳しいあらすじを紹介するページです。 リンク ※ネタバレ内容を含みます。 ※もっと簡単なあらすじはこちら(『蟹工船』トップページ) 一  蟹工船博光丸は函館の港で出発を待っていました。ここには船に乗ることでしか生計を建てられない人々が多く乗り込んでいました。  函館、秋田、南部の貧民窟から来た十四、五の少年たちが、その母親に見送られていました。  漁夫たちは、白首( […]

小林多喜二『蟹工船』ってどんな作品?

 小林多喜二の『蟹工船』は、一九二九年に発表された、日本におけるプロレタリア文学の代表作です。この作品により、小林多喜二は当時の特攻警察によりマークされ、不敬罪で起訴されます。その後、彼は数回に渡る逮捕にも屈さずに、日本の労働者階級のために作品を残し続けましたが、一九三三年の逮捕の際の拷問により死去しました。  戦時中は、発表が見送られたり、伏字だらけの文章で発表されることの多かった小林多喜二の作 […]