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太宰治『きりぎりす』のあらすじ、感想、考察

 『きりぎりす』は、1940年に発表された太宰治の短編小説です。太宰治が得意とする、女性の一人称で書かれた作品の一つで、急に売れっ子になった画家の妻が語り手になっています。 名声を得るにつれ、金にこだわり、陰口ばかりをたたく嘘つきな男になってしまった夫の変化が妻からの視点で語られます。その一方で、その変化を受け入れることができない語り手の偏狭さや強すぎる自己愛も客観的な視点から読み取ることができ、 […]

太宰治のオススメ代表作7選

『人間失格』や『斜陽』など、破滅的な作品を多く残している太宰治ですが、実は本当にユーモアがあって明るいんです。今回は没後70年を経ていまだに多くのファンを獲得し続けている彼の作品の中から、オススメを紹介します。ネタバレにならない程度の作品内容と、読みやすさ、入門者向けかどうかなどの情報も載せていますので、作品選びの参考にしてください。(随時更新。) 人間失格  言わずと知れた有名作品です。累計発行 […]

太宰治『トカトントン』の登場人物、詳しいあらすじ、感想

 『トカトントン』は、1947年に発表された短編小説です。太宰治自身がもらったファンレターからヒントを得て書いた作品で、ある青年が、愛読している作家に出した手紙という体裁になっています。青年は自分の苦悩を作家に相談します。何かに熱中し、その感動がピークに達しようとするその時に、いつも「トカトントン」という金づちのような音が聞こえてくるのです。そしてその「トカトントン」を聞いてしまうと、その青年は今 […]

太宰治『親友交歓』の登場人物、詳しいあらすじ、感想

 一九四六年に発表された、太宰治の短編『親友交歓』の紹介です。この作品は、東京で罹災して津軽に帰郷している「私」が、小学校の同級生であった男の訪問を受ける話です。その男は、「私」の家に入り込み、クラス会を開くための金を要求し、女房のお酌で酒を飲ませろと言ってきます。「私」はその男のことをかすかに覚えているだけでしたが、「軽薄な社交家」であるがゆえに、彼に酒を振舞います。しかし段々と彼の傍若無人ぶり […]

太宰治『ヴィヨンの妻』の詳しいネタバレあらすじ

太宰治作『ヴィヨンの妻』の詳しいあらすじを紹介するページです。ネタバレ内容を含みます。 リンク ※もっと簡単なあらすじ、登場人物紹介、管理人の感想はこちら(『ヴィヨンの妻』トップページ) 一  あわただしく玄関をあける音で、私が眼を覚すと、夫が荒い呼吸をしながら、何かを探していました。夫は私に「坊やはどうです。熱はまだありますか?」と珍しく優しい言葉をかけました。坊やは今年四歳になりますが、栄養不 […]