夏目漱石『こころ』の詳しいネタバレあらすじ
夏目漱石作『こころ』の詳しいあらすじを紹介するページです。 リンク ※簡単なあらすじ、登場人物紹介、管理人の感想はこちら(『こころ』トップ) 上 先生と私 書生であった私は友達に呼ばれて鎌倉へ行きました。しかしその友達の母親が病気になり、郷里から呼ばれたため、私は一人残ることとなりました。私は毎日海へ行きました。私には荷物をいつも預けている掛茶屋がありました。 私はそこで先生に初めて会いました […]
夏目漱石作『こころ』の詳しいあらすじを紹介するページです。 リンク ※簡単なあらすじ、登場人物紹介、管理人の感想はこちら(『こころ』トップ) 上 先生と私 書生であった私は友達に呼ばれて鎌倉へ行きました。しかしその友達の母親が病気になり、郷里から呼ばれたため、私は一人残ることとなりました。私は毎日海へ行きました。私には荷物をいつも預けている掛茶屋がありました。 私はそこで先生に初めて会いました […]
夏目漱石の代表作『こころ』は、一九一四年に発表されました。日本において最もよく知られている文学作品の一つであり、太宰治の『人間失格』と歴代累計販売部数のトップを争っています。学校の授業でもとりあげられ、数多くの映像化、漫画化、舞台化がなされています。 この作品は「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」という三つの部分に分かれています。 「先生と私」では、語り手である「私」と、先生と呼ばれる人物 […]
『赤き死の仮面』(The Masque of the Red Death)は、1842年に発表されたエドガー・アラン・ポー(1809年~1849年)の短編小説です。この作品は、感染すると身体中から血が吹き出し、三十分以内には死に至るという「赤き死」という疫病が蔓延している国が舞台になっています。国王のプロスペローは疫病を放置し、健康で高貴なものだけを集め、安全な城の中で仮面舞踏会を開きます。しか […]
一九五九年発表の井上靖の長編小説『敦煌』は、十一世紀の中国を舞台にした歴史小説です。当時の中国であった宋の西方では、チベット系民族の李元昊(りげんこう)が率いる西夏が、この地の覇権を握ろうとしていました。西夏はもともと宋の地方組織でしたが、次第に勢力を増すと、一〇三六年に宋の支配下であった沙州(現在の敦煌)へと兵を進めて制圧し、その翌々年に李元昊が皇帝を名乗り建国します。 沙州はシルクロードの […]
ロシアのチェーホフの大劇作家、アントン・チェーホフの戯曲『かもめ』は、1895年に執筆され、1896年にサンクトペテルブルクのアレクサンドリンスキイ劇場で初演されました。当時の劇場での評価は非常に低く、主人公格のニーナの役で出演していた女優は、観客からの敵意に満ちた視線により、声が出なくなったと言われています(チェーホフはこの女優を、ロシアで最高の女優と褒め称えています)。チェーホフ自身「二度と […]
一九五四年出版、ウイリアム・ゴールディングの『蝿の王』を紹介します。ウィリアム・ゴールディング(一九一一年〜一九九三年)は、イギリスの南西端、コーンウォール州に生まれ、連合国側の兵士として第二次世界大戦に参加し、史上最大規模の上陸作戦であったノルマンディー上陸作戦も経験しました。 ここで紹介する『蠅の王』もまた、(戦争に関する直接的な描写は出てきませんが)戦争中の話です。攻撃を受けた飛行機に乗 […]
『ヴィヨンの妻』は1947に発表された太宰治の短編小説です。題名に含まれる「ヴィヨン」とは、十五世紀のフランスの詩人フランソワ・ヴィヨンのことを指します。フランソワ・ヴィヨンはパリで放蕩を繰り返し、乱闘騒ぎで司祭を殺し、強盗事件を起こして逮捕された人物です。彼は死刑判決を受けましたが、恩赦によってパリ追放の刑に減刑され、その後消息を断ちました。 この小説の主人公は、放蕩を繰り返す夫と、語り手で […]
リンク ※もっと簡単なあらすじ、登場人物紹介、感想はこちら(『夫婦善哉』トップ) 『夫婦善哉』の登場人物 ※ネタバレ内容を含みます。 維康柳吉安化粧品問屋の息子。妻子を持っていたが、芸者の蝶子と関係を持ち、駆け落ちする。 蝶子十七歳で芸者になり、柳吉と駆け落ちする。 種吉蝶子の父。大阪にある路地の入口で天麩羅屋を営む。 お辰種吉の妻 おきんヤトナ(臨時雇いの芸者)を斡旋している年増の芸者。 柳吉の […]
『憂国』は一九六一年に発表された三島由紀夫の短編小説です。四十ページ足らず(新潮文庫版)の作品ながら、『仮面の告白』、『潮騒』、『金閣寺』などの錚々たる顔ぶれの小説と並び、三島由紀夫の代表作と言えるものです。この作品を有名にしているのは、なんといってもその官能表現と、苦痛の表現でしょう。これはもう非常に生々しく、読んでいて実際に痛みを感じる人も多いのではないでしょうか。三島由紀夫にとっても、自身 […]
『清兵衛と瓢箪』は志賀直哉(一八八三年~一九七一年)の小品です。一九一三年発表と、志賀直哉の長いキャリアの中でも比較的初期の作品です。瓢箪に病的に凝っている十二歳の少年(清兵衛)を主人公に寓話のようなストーリーが展開され、最後の数行であっと驚く結末を迎えます。文庫版で十ページ に満たず、簡単に読めてしまうので、ちょっと片手間に志賀直哉の文章が読みたいときに(あまりないですかね。管理人はよくありま […]