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解説

チャールズ・ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』ってどんな話?作品の内容を詳しく解説

 『デイヴィッド・コパフィールド』(David Copperfield)は、一八五〇年に発表されたチャールズ・ディケンズ(一八一二年~一八七〇年)最大の長編小説です。 イギリスのポーツマス出身の作家ディケンズは、金銭感覚に乏しい両親の子供として生まれたため若い頃から工場で働かざるを得ず、正式な教育を受けることができませんでした。それにも関わらず、彼は『クリスマス・カロル』、『二都物語』、『オリヴァ […]

太宰治『トカトントン』の登場人物、詳しいあらすじ、感想

 『トカトントン』は、1947年に発表された短編小説です。太宰治自身がもらったファンレターからヒントを得て書いた作品で、ある青年が、愛読している作家に出した手紙という体裁になっています。青年は自分の苦悩を作家に相談します。何かに熱中し、その感動がピークに達しようとするその時に、いつも「トカトントン」という金づちのような音が聞こえてくるのです。そしてその「トカトントン」を聞いてしまうと、その青年は今 […]

夏目漱石『こころ』ってどんな話?作品の内容を詳しく解説

 夏目漱石の代表作『こころ』は、一九一四年に発表されました。日本において最もよく知られている文学作品の一つであり、太宰治の『人間失格』と歴代累計販売部数のトップを争っています。学校の授業でもとりあげられ、数多くの映像化、漫画化、舞台化がなされています。  この作品は「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」という三つの部分に分かれています。  「先生と私」では、語り手である「私」と、先生と呼ばれる人物 […]

エドガー・アラン・ポー『赤き死の仮面』ってどんな作品?登場人物、あらすじを詳しく紹介します!

 『赤き死の仮面』(The Masque of the Red Death)は、1842年に発表されたエドガー・アラン・ポー(1809年~1849年)の短編小説です。この作品は、感染すると身体中から血が吹き出し、三十分以内には死に至るという「赤き死」という疫病が蔓延している国が舞台になっています。国王のプロスペローは疫病を放置し、健康で高貴なものだけを集め、安全な城の中で仮面舞踏会を開きます。しか […]

ウィリアム・ゴールディング『蠅の王』の登場人物、あらすじ、感想

 一九五四年出版、ウイリアム・ゴールディングの『蝿の王』を紹介します。ウィリアム・ゴールディング(一九一一年〜一九九三年)は、イギリスの南西端、コーンウォール州に生まれ、連合国側の兵士として第二次世界大戦に参加し、史上最大規模の上陸作戦であったノルマンディー上陸作戦も経験しました。  ここで紹介する『蠅の王』もまた、(戦争に関する直接的な描写は出てきませんが)戦争中の話です。攻撃を受けた飛行機に乗 […]

島崎藤村『破戒』の登場人物、詳しいあらすじ、感想

 『破戒』は一九〇六年、詩人として活躍していた島崎藤村が初めて自費出版した小説です。日本における自然主義を確立した作品のうちの一つであり、夏目漱石が絶賛しました。  この小説では、被差別階級出身の青年、瀬川丑松が自分の出生を周囲に告白するかどうかで苦悩する様子が描かれます。被差別階級とは、江戸時代に確立された身分制度「士農工商」のどれにも含まれない人々のことをさします。彼らはある地区にまとまって住 […]

ギ・ド・モーパッサン『女の一生』の登場人物、あらすじ、感想

 一八八三年に発表したされた、ギ・ド・モーパッサンの長編『女の一生』を紹介します。モーパッサン(一八五〇年〜一八九三年)は、ノルマンディーで生まれ、パリで活躍した自然主義の作家です。短編小説が有名ですが、6つの長編小説を残していて、日本では島崎藤村などが影響を受けたと言われています。今回紹介する『女の一生』は、ロシアの文豪レフ・トルストイが、「モーパッサンの著作の中で最高の小説というだけでなく、ユ […]

川端康成『雪国』ってどんな話?作品の内容を詳しく解説

言わずと知れた川端康成の代表作『雪国』を紹介します。この小説は、日本のみならず海外でも評価が高く、多くの翻訳がなされています。冒頭の一文 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった はあまりにも有名であり、読者を一気に「雪国」という夢幻の世界へと引きずり込みます。多少読みにくく、難解な部分も多いですが、繰り返し読むことで味わいが増してくる作品です。​ リンク ※ネタバレ内容を含みます。 『雪国』の登 […]

小林多喜二『蟹工船』ってどんな作品?

 小林多喜二の『蟹工船』は、一九二九年に発表された、日本におけるプロレタリア文学の代表作です。この作品により、小林多喜二は当時の特攻警察によりマークされ、不敬罪で起訴されます。その後、彼は数回に渡る逮捕にも屈さずに、日本の労働者階級のために作品を残し続けましたが、一九三三年の逮捕の際の拷問により死去しました。  戦時中は、発表が見送られたり、伏字だらけの文章で発表されることの多かった小林多喜二の作 […]