スタンダール『赤と黒』の登場人物、詳しいあらすじ、感想

 『赤と黒』は一八三〇年に出版されたスタンダール(一七八三年〜一八四二年)の代表作です。フランス東部の架空の町ヴェリエールを舞台に、製材所の息子からの立身出世を狙う主人公ジュリヤン・ソレルの、町長の妻レーナル夫人と名門の令嬢マチルドという二人の女性との恋愛劇を通して、復古王政と呼ばれる時代のフランスの世相を描いた作品です。 復古王政とは、第六次対仏大同盟による数々の戦闘でナポレオンが退位に追い込ま […]

森鴎外『寒山拾得』の登場人物、詳しいあらすじ、感想

 『寒山拾得』(かんざんじっとく)は、一九一六年に発表された森鴎外の短編小説です。 寒山と拾得は、七、八世紀ごろに、中国浙江省東部に位置する霊山・天台山の国清寺に出入りしていたと言われる二人の僧です。彼らはいつもみすぼらしい格好で、奇声を発しながら寺の廊下を歩くといった奇行の持ち主であった一方で、仏教の教理に深く根ざした詩を、山林の石、竹、民家の壁などに書き連ねていました。 伝説では、寒山が文殊菩 […]

スタンダール『赤と黒』の詳しい登場人物紹介

スタンダール『赤と黒』の登場人物を詳しく紹介するページです。ネタバレ内容を含みます。 リンク ※簡単な登場人物紹介、あらすじ、感想はこちら(『赤と黒』トップページ) ※『赤と黒』(第一部)の詳しいあらすじはこちら ※『赤と黒』(第二部)の詳しいあらすじはこちら 主な登場人物 ジュリヤン・ソレルヴェリエール(フランス東部にあるとされる架空の町)の小川のほとりにある製材所の息子。一見弱々しく小柄な青年 […]

ドストエフスキー『賭博者』の詳しいあらすじ

ドストエフスキー作『賭博者』のあらすじを詳しく紹介するページです。ネタバレ内容を含みます。 リンク ルーレテンブルクで合流した、アレクセイと将軍の一行  家庭教師のアレクセイ・イワーノヴィチは、雇い主の将軍らの依頼により、パリで四千フランの資金を調達したあと、二週間ぶりにドイツのガジノのある街ルーレテンブルクに戻り、三日前にやってきていた将軍たちと合流しました。  将軍は、先立った妻との間にできた […]

森鴎外『じいさんばあさん』の登場人物、詳しいあらすじ、感想

 『じいさんばあさん』は、一九一五年に発表された森鴎外の短編です。江戸、天明期における文人、大田南畝(おおたなんぽ)が記した随筆『一話一言』に収録されている史料をもとに書かれた歴史小説で、麻布竜土町に隠居してきたひと組の老夫婦が経た、三十七年間にも及ぶ苦難の過去が描かれます。あまり知られていない作品ですが、高校国語の材料として使われることも多いようです。 このページでは、『じいさんばあさん』の登場 […]

スタンダール『赤と黒』(第二部)の詳しいあらすじ

スタンダール作『赤と黒』(第二部)の詳しいあらすじを紹介するページです。ネタバレ内容を含みます。 リンク ※簡単なあらすじ、登場人物紹介、感想はこちら(『赤と黒』トップページ) ※第一部の詳しいあらすじはこちら ※『赤と黒』の詳しい登場人物紹介はこちら パリに着いたジュリヤン・ソレル  ジュリヤンは、郵便馬車へ乗り込み、パリへと向かいました。同乗は、レーナル家の家を安値で落札したサン=ジローと、レ […]

スタンダール『赤と黒』(第一部)の詳しいあらすじ

スタンダール作『赤と黒』(第一部)の詳しいあらすじを紹介するページです。ネタバレ内容を含みます。 リンク ※簡単なあらすじ、登場人物紹介、感想はこちら(『赤と黒』トップページ) ※第二部の詳しいあらすじはこちら ※『赤と黒』の詳しい登場人物紹介はこちら レーナル氏の家庭教師になったジュリヤン・ソレル  ドゥー川に面したフランス東部の町ヴェリエールの町長レーナル氏は、釘製造工場を持っており、その工場 […]

ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』の詳しい登場人物、キャラクター紹介

ルイス・キャロル作『鏡の国のアリス』の登場人物、キャラクターを詳しく紹介するページです。ネタバレ内容を含みます。 リンク ※簡単な登場人物、キャラクター紹介、あらすじ、感想はこちら(『鏡の国のアリス』トップページ) ※『鏡の国のアリス』の章ごとの詳しいあらすじはこちら アリス七歳半の少女。飼い猫のキティたちと遊んでいる間に鏡の中の世界に入り込み、チェス盤のように区切られたその世界をポーン(歩兵)の […]

ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』の登場人物、詳しいあらすじ、感想

 『鏡の国のアリス』(Through the Looking-Glass, and What Alice Found There)は、一八七一年に発表されたルイス・キャロルの作品です。 一八六五年に発表された『不思議の国のアリス』(Alice’s Adventures in Wonderland)の続編で、鏡の中の世界に舞いこんだアリスは、チェス盤のように区切られた世界を進みながら女王 […]

森鴎外『堺事件』の登場人物、詳しいあらすじ、感想

 『堺事件』は、一九一四年に発表された、森鴎外の歴史小説です。 一八六八年、無許可で上陸したフランスの水兵たちを、当時堺の町を取り締まっていた土佐藩の歩兵隊が銃撃して殺害し、その罪を問われて切腹した事件を題材にした作品です。この事件は、明治天皇がフランスの公使への謝意を表したり、伊藤博文が事件の解決のために奔走したりと、日本政府が初めて経験した大きな外交問題のひとつであったようです。切腹の際、藩士 […]